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歯科麻酔とは?

2024年12月24日

院長の千秋です。

今回は、歯科治療において痛みを軽減させ、快適に治療を実現させるために最も重要な歯科麻酔について説明させて頂きます。

歯科麻酔とは、歯科治療における痛みを軽減するために用いられる麻酔方法の総称です。歯科治療は、歯の治療だけでなく、口腔外科手術など、様々な処置が含まれます。これらの処置に伴う痛みを和らげ、患者さんの負担を軽減するために、歯科麻酔は欠かせない存在となっています。

歯科麻酔は、歯科治療において痛みを和らげるための重要な手段です。治療中の不快感を軽減し、患者がリラックスして治療を受けられるようにすることが目的です。以下に、歯科麻酔の種類、効果、方法、注意点について詳しく説明します。

歯科麻酔の種類

現在、多くの歯科医院や一部病院歯科で行われている歯科麻酔は主に3つの種類に分類されています。

局所麻酔

局所麻酔とは、最も歯科治療において使用される一般的な麻酔法で、治療を行う部位に麻酔薬を注射します。これにより、可逆的に特定の神経の伝導をブロックし、その支配領域の痛覚を感じなく(無痛)なるようにします。

局所麻酔の種類

表面麻酔: 治療部位の粘膜表面に高濃度な麻酔薬を塗布し、表面を麻痺させる方法です。注射針による刺入時の痛みを軽減させるために、事前に表面麻酔を行います。また嘔吐反射の強い患者様の反射予防、知覚鈍麻に使用する場合があります。

浸潤麻酔: 治療部位の歯肉に麻酔薬を注射し、周辺組織を麻痺させる方法です。最も一般的な歯科麻酔法です。奏功するまで時間がかかる場合があります。

伝達麻酔: 神経の束に麻酔薬を注射し、より広範囲の麻痺を得る方法です。下顎の奥歯の治療や抜歯など、広範囲な麻痺が必要な場合に用いられます。歯科治療において比較的多く行われる下顎孔伝達麻酔などがあります。

使用される薬剤

リドカイン、プリロカイン、プロピトカイン、ブピバカイン、メピバカインなどが一般的です。これらの薬剤は速やかに効果を発揮し、比較的短時間で効果が切れます。麻酔薬の奏功に関して個人差が多々あります。

静脈内鎮静法(IV鎮静)

患者様の静脈に鎮静薬を投与し、精神的・身体的ストレスの軽減を促し、歯科治療が滞りなく遂行できるようにする方法です。痛みを感じにくくするだけでなく、治療への不安感も軽減します。

使用される薬剤

ジアゼパム、フルニトラゼパムなど。これらは短時間作用型の薬剤で、効果が迅速に現れます。

適用例

歯科治療において高度な不安感や恐怖心、不快感を抱える患者様や治療が困難な患者様、長時間の治療が及ぶ場合に用いられます。

全身麻酔

全身麻酔は、人為的に意識を完全に喪失させる麻酔法です。一般的には耐え難い痛みを伴う大規模な外科手術で用いられますが、特定の歯科手術においても適用されることがあります。

使用される薬剤

吸入麻酔薬や静脈麻酔薬が使われます。

適用例

重度の口腔外科手術や、特別な配慮が必要な患者(小児、障害を持つ患者など)に適用されることがあります。

歯科麻酔の仕組み

麻酔薬は、神経細胞のナトリウムチャンネルをブロックすることで、神経興奮を抑制します。これにより、痛みの信号が脳に伝わるのを遮断し、痛みを感じないようにします。

麻酔の効果と持続時間

局所麻酔は、個人差がありますが通常、注射後数分で効果が現れ、1時間から数時間持続し消失していきます。麻酔の持続時間は使用する薬剤や投与量、患者様の代謝能力によって異なります。

静脈内鎮静法では、薬剤の種類や投与量に応じて、持続する時間が変わり、効果は数十分から数時間です。

歯科麻酔の副作用

歯科麻酔には、以下のような副作用が起こることがあります。

・局所麻酔:麻痺した部位の感覚異常、感染、腫れ、出血、術後疼痛など
・静脈鎮静法:めまい、吐き気、眠気など
・全身麻酔:呼吸困難、血圧低下、アレルギー反応など

歯科麻酔を受ける際の注意点

事前に医師に相談する

過去にアレルギー反応を起こしたことがある場合、心臓病や高血圧な脳梗塞、糖尿病などの持病がある場合は、必ず医師に伝えてください。

治療内容をよく理解する

治療内容、麻酔の種類、リスクなどについて、医師から十分な説明を受けることが重要です。

治療中は医師の指示に従う

治療中は、医師の指示に従い、リラックスして治療を受けてください。

どの麻酔法にもリスクが伴います。局所麻酔の場合は、注射部位の感染や神経損傷、アレルギー反応が起こる可能性があります。静脈内鎮静法では、呼吸抑制や血圧低下が懸念される場合があります。全身麻酔では、麻酔薬に対する反応や合併症が起こる可能性があります。

これらのリスクを避けるために、事前の健康チェックや、治療中のモニタリングが必要不可欠です。患者様は、治療に先立って麻酔の目的やリスクについて十分に説明を受けることが大変重要となります。

まとめ

歯科麻酔は、歯科治療を行うにあたって患者様にとって痛みの少ない快適な治療を提供するために不可欠な手段です。

局所麻酔、静脈内鎮静法、全身麻酔の3つの主要な方法があり、それぞれに特有の効果とリスクがあります。適切な麻酔法を選択することで、治療の痛みを軽減し、患者様の不安を和らげることが可能です。

患者様は、自分自身の健康状態や治療内容に応じて、最適な麻酔法を選択するための情報を提示することが重要です。

歯科医師は、患者様の健康と安全を第一に考え、適切な麻酔を行うことが求められております。歯科治療を受ける際には、歯科医師に相談し、自分に合った麻酔方法を選択するようにしましょう。

(注意) この情報は、一般的な歯科麻酔に関する情報であり、個々の患者様に個々に当てはまるものではありません。歯科治療を受ける際には、必ず歯科医師にご相談ください。

院長 千秋

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